2017年6月2日金曜日

PC関係の新情報(Skylake-X ラインナップ,Ryzen Threadripper 2017年夏リリース)(2017/06/02)



 最近は夜も暑くなってきましたね。

 冷房機器を全く使用しないと,普通に汗をかいてしまいます。

 だけど,エアコンを稼働させると寒くなるし,扇風機は風が鬱陶しいし。

 虫が入ってくること覚悟で網戸にしようかな。








 Intel、18コア/36スレッドに達した「Core i9-7980XE」を発表。新ソケットLGA2066導入 -PCWatch
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1062299.html

 Intel史上もっともパワフルなデスクトップCPU「Core i9-7900」シリーズ -PCWatch
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1062623.html


 とうとうラインナップが正式発表されました。

 「Skylake-X」シリーズでは,「Ryzen」や「Ryzen Threadripper」の影響でコア数が従来から増えるのではないかと噂されていましたね。

 それが,蓋を開けてみると,ビックリするくらいのコア数になってきました。

 想像していた以上にコア数を増やしてきて,さらにラインナップも豊富になりましたね。


 そのラインナップの方はというと,

【Skylake-X】
Core i9 7980XE・・・18コア36スレッド│*.**GHz/*.**GHz│DDR4 4ch?│**レーン│TDP ***W│$1,999
Core i9 7960X・・・16コア32スレッド│*.**GHz/*.**GHz│DDR4 4ch?│**レーン│TDP ***W│$1,699
Core i9 7940X・・・14コア28スレッド│*.**GHz/*.**GHz│DDR4 4ch?│**レーン│TDP ***W│$1,399
Core i9 7920X・・・12コア24スレッド│*.**GHz/*.**GHz│DDR4 4ch?│**レーン│TDP ***W│$1,199
Core i9 7900X・・・10コア20スレッド│3.30GHz/4.50GHz│DDR4 4ch│44レーン│TDP 140W│$999
Core i9 7820X・・・8コア16スレッド│3.60GHz/4.50GHz│DDR4 4ch│28レーン│TDP 140W│$599
Core i9 7800X・・・6コア12スレッド│3.50GHz/4.00GHz│DDR4 4ch│28レーン│TDP 140W│$389

【Kabylake-X】
Core i7 7740X・・・4コア8スレッド│4.30GHz/4.50GHz│DDR4 4ch│16レーン│TDP 112W│$339
Core i7 7640X・・・4コア8スレッド│4.00GHz/4.50GHz│DDR4 4ch│16レーン│TDP 112W│$242

 ということで,特に「Skylake-X」が 7種類もラインナップされるということになっています。

 この中で購入するとすれば,私の場合は「Core i9 7800X」になりますかね。

 いや,コア数では「Ryzen 7」に負けていますし,マザーボード代も加味すると「Ryzen 7 1700」の方がお得かな。

 そうなると,購入するのであれば 10コア以上の製品になってきますので,その中では「Core i9 7940X」が良さそうかな?

 コア周波数が分かってこないと何とも言えませんけどね。


 それにしても,当初からこれだけの数をラインナップするつもりだったのですかね?

 今までの例からすると,同世代の「Xeon」用ダイで最小サイズ(SCC)のものハイエンド向けに流用されていましたので,おそらくは 12コアまでの予定だったはずです。

 しかし,「Ryzen」の登場によりその計画が崩れたのでしょう。

 「Ryzen」が「Kabylake」に対抗できるだけの性能を備えており,それでいてコア数で劣っていて,なおかつ価格面でも負ける状況ですから。

 それでもゲーム用であればまだ「Kabylake」の方が有利という状況でしたが,CPU性能が物を言うハイエンド向けとなると話は別です。

 従来通りの流れですと「Skylake-X」の最大コア数は 12コアまでだったでしょうが,「Ryzen Threadripper」の登場により 16コアのCPUが出るとなりましたので,このままでは性能やコア数で負けてしまいハイエンド向けの市場が奪われてしまいますからね。

 そうしたことから,最小ダイ(SCC)だけの採用に留まらず,その次の大きさのダイ(MCC)を流用して 18コアまで対応できるようにしたのでしょう。

 単体のコア性能では「Ryzen」より勝っているでしょうし,コア数で上回ってさえいれば「Ryzen Threadripper」に勝てるでしょうから。


 しかし,問題なのは値段ですよね。

 いくら性能で勝てると言っても,コストパフォーマンスが悪いと購入する気にはなれませんから。

 「Intel」製の方が安定するというのもあるでしょうけど,それを求めるのであれば「Xeon」を購入しますからね。

 「Skylake-X」と「Broadwell-E」を比較すると,

【18コア36スレッド】
Core i9 7980XE・・・$1,999

【16コア32スレッド】
Core i9 7960X・・・$1,699

【14コア28スレッド】
Core i9 7940X・・・$1,399

【12コア24スレッド】
Core i9 7920X・・・$1,199

【10コア20スレッド】
Core i9 7900X・・・$999
Core i7 6950X・・・$1,569(Broadwell-E)

【8コア16スレッド】
Core i9 7820X・・・$599
Core i7 6900K・・・$999(Broadwell-E)

【6コア12スレッド】
Core i9 7800X・・・$389
Core i7 6850K・・・$587(Broadwell-E)
Core i7 6800K・・・$412(Broadwell-E)

 ということで,それなりに安くはなっているのです。

 特に 8コア以上のCPUについてはビックリするくらい安くなっていますよ。

 この価格で出せるということは,「Skylake-X」の歩留まりが「Broadwell-E」と比べて相当良いということなのでしょうか。

 それとも,今までは余裕を持った値付けをしており,いつでも価格を下げることはできたということかな?

 本当のところがどうなのか分かりませんが,おそらくこれは「Ryzen」のおかげなのでしょう。

 やはり競争原理が働かないと駄目ですね。


 詳細なスペックは今後出てくることになるでしょうが,「Ryzen Threadripper」の動向を見つつ,もしかしたら更なる値下げがあるかもしれませんね。


 そして,「Skylake-X」に関する話題として,

 ここにSkylake-Xがあるじゃろ? -PCWatch
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1062682.html

 このようなものがありました。


 タイトルからはよく分からないかもしれませんが,これは残念なニュースとなります。

 その内容というのは,「Skylake-X」を殻割りした結果,まさかの「グリス」だったというものです。

 ちなみ,殻割りしたのは「Core i7-7900X」になります。

 この価格帯でも「ソルダリング」ではなく「グリス」ですよ。

 「グリス」なんですよ!

 これはもうショックですよね。

 前モデルの「Broadwell-E」が「ソルダリング」だったのに,どうしてこうなった。

 少しでも価格を下げられるようにするために?

 私にはよく理由が分かりません。


 何にせよ,この情報はネガティブな要因になるでしょうね。


 



 AMD、16コアCPU「Ryzen Threadripper」を今夏リリース -PCWatch
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1062770.html


 かなり大きいCPUですね。

 単純に「Ryzen」の倍近い大きさになるのか?

 こちらは発表こそありましたが,詳細なスペックやラインナップについてはまだのようです。

 今回分かったことはというと,

  • 最大16コア32スレッド
  • PCI-E 64レーン
  • DDR4 4ch
  • X399チップセットに対応

 ということです。

 CPUのラインナップや動作周波数,TDPといった気になる部分はまだ発表されませんでした。

 これは,「Skylake-X」の出方を伺ってから決めるつもりなのでしょうかね。

 登場するのは今夏と曖昧にしているのも,その影響があるかと思います。

 もう気温的には夏なのですから,もう少し詳しいスペックや価格の情報がほしいところですね。

 これだけではまだ「Skylake-X」と比較してどちらが良いのか決めきれませんから。


 ちなみに,ガセ情報かもしれませんが,とある海外ショップで

  • Ryzen Threadripper 1998X
  • Ryzen Threadripper 1998

 という 2つの製品が掲載されたようです。

 それぞれ 16コアになっており,動作周波数が 3.20GHz(1998)と 3.50GHz(1998X)となっています。

 個人的には,この情報は嘘であってほしいですね。

 というのも,このような中途半端な命名はやめてほしいからです。

 折角「Ryzen」がキレイに数字を並べてラインナップしているのに,急に十の位と一の位を使い始めるのですか。

 普通に 1900 を使えば良いではありませんか。

 16コア と 12コア のものが用意されるのであれば,

1950X・・・16コア32スレッド│高クロック
1950・・・16コア32スレッド│低クロック
1900X・・・12コア24スレッド│高クロック
1900・・・12コア24スレッド│低クロック

 という風に分けられますよ。

 おそらくこの情報はガセでしょうが,もしこのような命名規則にすることを考えているのであれば,個人的に気持ち悪いのでやめてもらいたいです。


 そして,気になる価格ですが,上に書いたとおり「Skylake-X」の 16コアなCPUである「Core i9 7960X」は$1,699 という価格で登場しますので,「Ryzen Threadripper」の方は同じコア数のモデルが $999 であるとインパクトがあるでしょう。

 「Ryzen 7 1700」が値下がり傾向にあるようで,海外通販だと$299 になっているようですし,それを 2つくっつけてだと $999 という価格はいけるような気がしません?

 もしこの価格で出てくるようであれば,私も購入を検討しますよ。

 いや,用途は特に何も決まっていないけどね?



 その他の情報として,

 AMD、32コアのEPYCを6月20日、次世代のRadeon VegaはSIGGRAPHで発表
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1062812.html

 サーバー向けのCPUである「EPYC」の発売日が 6月20日になるということと,一般向けの「Vega」は 7月30日に開催される「SIGGRAPH」で発表するということです。

 「EPYC」についてはもうそろそろ発売されるようですが,まぁ私のような貧乏人が購入できるような価格ではないでしょうね。

 しかし,「Intel」の「Xeon」とは張り合えるものに仕上がっていることに期待ですね。

 価格面だけではなく,性能面でも良い勝負ができるようであってほしいです。


 そして,「Vega」についてはもういいです。

 後 2ヶ月も先の話になるということですので,それならば「Pascal」を購入しますよ。

 それに,これだけ遅れるということは,「Pascal」に対して微妙な性能ということなのでしょうか。

 何にせよ,CPUの方は好調なのに,GPUの方はダメダメですね。





 ではではノシ


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