2019年1月11日金曜日

PC関係の新情報(CES 2019:「AMD」「第3世代Ryzen」の情報&性能比較,「Radeon VII」発表)(2019/01/11)



 こんな時間まで起きてしまった・・・

 まぁ夕方から寝てしまったのが原因ですけど。

 だって,昨日「CES 2019」の「AMD」の発表が聞きたかったんだもん。

 そのせいで,ちょと生活リズムが狂ってしまいました。

 さて,明日からはちゃんとしたタイムテーブルに戻すぞ。

 その前に,本日の朝はちゃんと起床できるかな?










PC関係の新情報(CES 2019:「DeskMini A300」発表,「HP」ガラス 量子ドット技術採用液晶,「Seagate」NAS向け高耐久SSD)(2019/01/10)
https://310satyo.blogspot.com/2019/01/20190110.html

 に引き続き,「CES 2019」の話題です。


 まずは,

【詳報】AMD、PCIe 4.0に対応した第3世代Ryzenプロセッサを今夏投入 -PCWatch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1163917.html


 「Zen 2」について。

 この発表は 1月10日の 2:00頃から始まり,30分程は発表を聞いていましたが,その後は我慢できずに寝てしまいましたよ。

 まだ

AMD at CES 2019 -Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=bibZyMjY2K4
 
 で視聴できるようなので,気になる人はこちらを確認すると良いかと。


 さて,表題にある「第3世代Ryzen」というのは「Zen 2」アーキテクチャを採用した CPUになります。

 「第3世代Ryzen」ということで,製品版の方は「Ryzen * 3***」みたいな名称になるのでしょうね。

 この製品は 7nmプロセスで製造されるというのは既報の通りで,CPUダイと I/Oダイが分かれてパッケージングされているというのも以前発表のあったとおりです。

 新たな情報としては,「PCI Express 4.0」に対応するコントローラが I/Oダイに内蔵されているということでしょうか。

 これにより,より高速なデータ通信が可能になりますので,性能アップにも期待できるでしょう。

 「第3世代Ryzen」は従来どおり AM4チップセットに対応しており,既存のマザーボードでも BIOSアップデートすれば利用可能になるとのこと。

 しかし,「PCI Express 4.0」を利用するにはまた新たな製品への買い替えが必要ですね。


 気になるのは性能ですが,今回のデモでは「第3世代Ryzen」と「Core i9-9900K」をひかくしており,「Cinebench R15」では

  • 第3世代Ryzen:2,057(134.4W)
  • Core i9-9900K:2,040(180W)

 ということで,より省電力で高性能となっています。


 この消費電力というのはシステム全体のことのようですから,このデモに使われたのは TDP 65W枠のものになるのですかね?

 今回のデモに使用した製品はまだ ES品レベルのものでしょうし,実製品ではよりクロックを上げてくるでしょう。

 そうなると,更なる性能向上に期待をすることができます。

 これは同じコア数(スレッド数)での比較のようですし,そうなるとようやく「AMD」は「Intel」に性能面でおいついたと言えるでしょう。

 実クロックがどうなっているのかまだ不明なところはありますが,コア性能で「Coffee Lake Refresh-S」に並ぶ所まで来たということですからね。

 個人的にはもうかなり嬉しいですね。

 「Bulldozer」の時にはかなり評判を落としていしまいましたが,「Zen」でここまで回復することができた。

 資金的にも設備規模的にも「Intel」に大きく劣る「AMD」がここまで来たのですよ。

 これはもう感動モノじゃないですか?


 また,


 これは「第3世代Ryzen」の CPUの実物ですが,右上にあるのが 7nmプロセスの CPUダイで,左側にあるのが 14nmの IOダイです。

 この配置からして CPUダイがもう一つ搭載できるスペースがありますよね?
 
 基盤には薄っすらとパターン?みたいなのがありますし,「AMD」としてはもちろんそういうこともできると準備しているのでしょう。

 ということは,

【怪情報】ロシアで掲載された“Zen 2”世代のRyzen 3000 seriesのスペック -北森瓦版
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-9630.html

 にあったいかにもガセっぽいリーク情報も真実味を帯びてきたか?

 今回のデモに使われたのが「Ryzen 5 3600」系のものだとすれば,十分ありえるのではないかと思います。

 あれ?

 これはマジですんごい製品になる?

 この「第3世代Ryzen」以外にも

AMD、7nmの第2世代EPYCはシングルでIntelのデュアルを上回る -PCWatch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1163938.html

 「第2世代EPYC」では,「Xeon Platinum 8180」のデュアル構成に対して,1ソケットの製品で性能を上回るとしていました。

 この結果からも,「Zen 2」の素晴らしい性能が垣間見えるかと。


 その「第2世代EPYC」と「第3世代Ryzen」は,


 2019年夏に投入予定とのことです。

 つまり,半年後に登場するということです。

 ・・・半年後かぁ。

 上のリーク情報で,ロシアのショップに登場したということでしたから,もしかしたら 3月頃には発売するのではないかと期待していました。

 まぁこれについては仕方ないというか,よりちゃんと製品を仕上げてくれるのであれば良しですよ。


 コレに対して,「Intel」は

Intel、数カ月内に10nm製造の新CPU「Ice Lake」を量産出荷開始 -PCWatch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1161183.html


 10nmプロセスの「Ice Lake」を量産開始すると。

 これはモバイル向けの製品のようで,デスクトップ向けのものは更に後になるのかな?

 その登場までは

Intel、デスクトップ向けにiGPUなしの「Core i9-9900KF」などを追加 -PCWatch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1163499.html

 も含めた「Coffee Lake Refresh-S」で凌いでいくのでしょう。

 この「-F」シリーズというのは内蔵GPUが無効化された製品であり,ダイ自体は搭載されています。

 なので,価格の方は通常モデルと変わりないのですよね・・・

 よりオーバークロックしやすくなっている,耐性が向上しているということであれば良いのですが,設計が変わらない以上はそこまで差はないでしょう。

 通常モデルでも内蔵GPUが動作していないのであれば,無効化されているのと同じような状態でしょうからね。

 つまり,今回の「-K」モデルは内蔵GPU部分が不良なものを流用している可能性が高い?

 何にせよ,あまり選ぶ価値は無いかなというのが正直なところです。


 しかし,「Ice Lake」というか 10nmプロセスの製品が控えていますので,そちらの方により期待したいところです。

 「第3世代Ryzen」が 2019年夏に登場ですので,2019年内には登場させられるよう頑張るところかな?

 今回のデモ的に「第3世代Ryzen」が「Coffee Lake Refresh-S」よりも性能面で上回ってくるのは確実ですし,長い間その状況を放置しておくことはできませんから。

 「Intel」という巨大企業に対して,より小さな「AMD」が頑張っているのですから,「Intel」にも第一人者であるという意地を見せて欲しいところです。





【詳報】AMD、7nmプロセスGPU「Radeon VII」を2月7日より発売 -PCWatch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1163914.html


 「第3世代Ryzen」と同じく 7nmプロセスな GPUについても発表がありました。

 そちらは「Radeon VII」という名称になるようです。

 「VII」で「7」ということですね。

 仕様については,



 の画像にあるとおり,

Radeon VII・・・Vega 20│CU数 60基│ストリームプロセッサ 3,840基│動作周波数1,450MHz/1,800MHz│HBM2 16GB│メモリバス幅 4,096bit│TDP ***W│$699

 となっています。

 うん,いかにもハイエンドという感じのスペックになりますね。

 グラフィックメモリとして「HBM2」を 16GBも搭載するというのも豪華です。

 その分 TDPや発熱がどうなるのか気になるところですが,今回持ってきた製品がトリプルファンであることを考えると,まぁそれなりに発熱するでしょうね。

 そして消費電力も 200Wは超えてくるでしょうし,8PIN×2 とかになるのかな?

 まぁこれは仕方ないことでしょうね。

 性能面では,



 「RX Vega 64」を超えてくるのはモチロンのこと,


 「RTX 2080」と同等レベルになると。

 いや,後出しの製品で最上位モデルの「RTX 2080 Ti」に勝てないのかと思う人もいるでしょう。

 しかし,個人的には順調に進歩していっているだけで十分です。

 ライバル企業の現行ハイエンド製品と並ぶところまではきたのですから。

 上でも書きましたが,「AMD」という小さな企業規模の会社でよくやっていますよ。

 「AMD」に対して「Nvidia」は 7倍以上,「Intel」は 12倍以上の時価総額になりますから。

 それでいて,「AMD」は CPUと GPUの両方でそれぞれのライバル企業と戦わなければならないという状態ですし。

 「Nvidia」は買っていて当たり前,むしろ「Intel」は何をやっているのだということですから。

 まぁそんなことは関係ない,実性能だけが全てだという人は素直に「Nvidia」の製品だけを購入すればよろしいかと。

 私も他人には「AMD」ではなく「Nvidia」の製品を勧めますしね。

 やはり実性能が一番大事ですから。


 話がそれましたが,GPUもなんとか性能面で張り合えるところまでいけそうです。

 「RTX 2080」と同等性能な「Radeon VII」は,価格も同じ$699 になりますし,競争力はありますね。

 個人的には,この仕様でよく$699 で出せたと思いますよ。

 だって,あの高価な「HBM2」を 16GBも搭載しているのですよ?

 それでいてこの価格,かなり頑張っている方だと思います。
 
 まぁ「RTX 2080」というか「RTX 2000」シリーズはレイトレーシング機能に力を入れていますので,そのどちらを取るかでしょう。

 個人的にはレイトレーシング機能なんて不要なので,よりグラフィックメモリの多い「Radeon VII」の方が良いと思えますけど。

 更に,


 にあるとおり

  • バイオハザード RE:2
  • Devil May Cry 5
  • Tom Clancy's The Division 2

 という 3タイトルがバンドルされてくるとのこと。

 まぁ後追いで同性能な製品ですから,こういった形でお得感はアピールしないとダメですよね。


 この「Radeon VII」の登場は 2月7日から発売開始とのことで,もう 1ヶ月もしないうちに登場するようです。

 $699ですが,「RTX 2080」のことを考えると,日本では 13万円程度からのスタートになるでしょう。

 間違っても 10万円を切ってくることはないでしょうね。

 今の円相場であれば 10万円以下というのは十分いける数字だと思うのですがね・・・




 ではではノシ


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