2020年7月22日水曜日

PC関係の新情報(「Ryzen PRO 4000G」シリーズ 日本で販売開始&ベンチマーク情報,「Ryzen 4000G」シリーズも存在)(2020/07/22)



 なんだかね。

 体調がね。

 よろしくないの。

 熱は出ていないし,いつもの季節の変わり目のあれかな?












日本AMD、デスクトップ版Renoir「Ryzen PRO 4000」シリーズの国内発売日確定 -エルミタージュ秋葉原
https://www.gdm.or.jp/pressrelease/2020/0721/356407


 今月に入ってから,「Renoir」こと「Ryzen 4000G」シリーズ APUについての情報が色々と出ていました。

PC関係の新情報(「Ryzen 3000 XT」シリーズ発売日決定,「Ryzen 7 4700G」の CPU性能,「Ryzen Pro 4000G」シリーズの価格)(2020/07/07) 
https://310satyo.blogspot.com/2020/07/20200707.html

 といた情報がね。

 しかし,確定した情報は無く,ひとまずは待つことにしていたのですよね。

 もうすぐ出るかもしれないということで,7月中には新たなものが出てくるのでは無いかと期待していましたし。



 そうして待っていたところで,とうとう情報が出てきました。

 それがタイトルにある記事ですね。


 まず,「Ryzen Pro 4000G」シリーズは 8月8日(土)に販売開始されるとのことです。

 まさかのバルク品での登場ということで,一般向けのパッケージ版での登場は無いようです。

 このような対応になったのは,一般向けに供給している余裕が無いからなのですかね。

 一定の需要が期待できるメーカー向けへの供給を優先していく,それだけで生産量がぎりぎりであると。

 これについては,より生産量が増えていけば・・・それは難しいかな。

 とりあえずは,そういったメーカー向けのおこぼれ品,バルク品を待つしか無いでしょうね。

 製品自体に,パッケージ版かバルク品かで大きな違いはありませんし。


 それにしても,以前の「BIOSTAR」から漏れた情報は何だったのか。

PC関係の新情報(「Matisse Refresh」が登場する可能性アリ&そのラインナップ?,「Renoir」ラインナップ「BIOSTAR」より漏れる)(2020/05/27) 
https://310satyo.blogspot.com/2020/05/20200527.html

 あれは,一応パッケージ版も予定しているという裏付けになるのかな?

 と思っていたら,

AMD、Zen 2コア採用のデスクトップ向けAPUを正式発表 -PCWatch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1266549.html


 やはり製品は存在していると。

 ただし,こちらもパッケージ版は無しのようです。

 「Ryzen 7 4700GE」とか欲しいのですけど・・・いつ購入できるようになるのかな?



 そして,「Ryzen Pro 4000G」シリーズの価格は

Ryzen 7 PRO 4750G ⇒ 市場想定売価税抜39,980円(税込 44,000円)
Ryzen 5 PRO 4650G ⇒ 市場想定売価税抜26,980円(税込 30,000円)
Ryzen 3 PRO 4350G ⇒ 市場想定売価税抜19,980円(税込 22,000円)

 ということでした。

 これは,以前のリーク情報どおりになるかな。

 あの価格は税込み計算の価格だったのでしょう。

 これはまぁ妥当と言えますかね。

 グラフィックチップ部分の値段(6千円程度)を乗っけていると考えればね。


 さて,後はその性能がどうなるかですが,

Ryzen 7 Pro 4750G・Ryzen 5 Pro 4650G・Ryzen 3 Pro 4350G速攻ベンチマークレビュー -パソコン工房
https://www.pc-koubou.jp/magazine/41069

 早速「パソコン工房」がレビュー記事をあげてくれていましたよ。

 まず製品スペックとしては

Ryzen 7 Pro 4750G・・・8コア16スレッド│3.60GHz/4.40GHz│L2 4MB/L3 8MB│Vega 8CU|2ch DDR4-****│TDP 65W
Ryzen 5 Pro 4650G・・・6コア12スレッド│3.70GHz/4.20GHz│L2 3MB/L3 8MB│Vega 7CU|2ch DDR4-****│TDP 65W
Ryzen 3 Pro 4350G・・・4コア8スレッド│3.80GHz/4.00GHz│L2 2MB/L3 4MB│Vega 6CU|2ch DDR4-****│TDP 65W

 となっています。

 比較対象となる製品と比べると,

Ryzen 7 3700X・・・8コア16スレッド│3.60GHz/4.40GHz│L2 4MB/L3 32MB│-|2ch DDR4-3200│TDP 65W
Ryzen 5 3600・・・6コア12スレッド│3.60GHz/4.20GHz│L2 3MB/L3 32MB│-|2ch DDR4-3200│TDP 65W
Ryzen 3 3300X・・・4コア8スレッド│3.80GHz/4.30GHz│L2 2MB/L3 16MB│-|2ch DDR4-3200│TDP 65W

 キャッシュ容量以外はほぼ同じですね。


 性能について,詳しくはリンク先を見てもらうとして,CPU性能は順当な感じですね。

 比較となる製品と同じ,最適化が進んだ分,単純な CPU性能は上となってます。

 しかし,キャッシュ容量の差の影響が大きいテストでは,明確に性能差がでています。

 ここまでの差が出るとは,キャッシュ容量の違いというのは結構デカいのですね。

 そこまで気にしていませんでしたけど,こうして比較されるとその大事さがよく分かります。


 iGPUは「Intel UHD 630」と比較して倍近い性能ですね。

 相変わらず APU優位となていますが,自前でグラフィックカードを製造しているのですから,当然といえますけどね。

 「Intel」についてはこれからに期待ですけど,今後数年間は今回のような差があり続けることでしょう。

 そして,前世代である「Ryzen 3000G」シリーズと比較すると,大きな向上はありません。

 グラフィックチップ部分の規模が違うので,単純な比較はできませんけどね。

 前世代の「Vega 11」と次世代の「Vega 7」がほぼ同じ性能,そうなると単純に計算して 1CUあたり 1.5倍位の性能向上となっています。

 それだけ最適化が進んだということです。

 これは凄いことですけど,どうせならば同じ規模にして,実性能も 1.5倍になることを期待していた人が多いでしょう。

 まぁそれはダイサイズ的に厳しかったですかね。


 ちなみに,上記テストでは「ASUS PRIME X570-PRO」が用いられていました。

 「ASUS PRIME X570-PRO」の製品ページには

PRIME X570-PRO/CSM | マザーボード | ASUS 日本
https://www.asus.com/jp/Motherboards/PRIME-X570-PRO-CSM/HelpDesk_CPU/


 すでに「Ryzen PRO 4000G」シリーズがサポートされていると記載されています。

 これは,「500」シリーズチップセットであれば何でも動作するということですかね。

 そうなると,他のメーカー製品も,今後のBIOSアップデートにより動作可能になるということかな?

 発売日に近づくにつれて他のメーカーからも情報が出てくるでしょう。

 できれば「500」シリーズ全てのチップセットで対応して欲しいところです。



 ようやく「Ryzen 4000」シリーズの APUが登場しましたが,「Ryzen PRO 4000G」シリーズというバルク品のみ販売という特殊な状況となりました。

 こうなりますと,当日は争奪戦となりそうですね。

 普通に通販で購入することは・・・できないかな?

 どれも流通量は少なくなるでしょうし・・・

 今回は,どうしても欲しければ直接現地へ,PCショップに行く必要があるかもしれませんね。


 そして,魅力的な製品ですし,これを採用した PCの構成について,また考えてみることとしましょう。





 ではではノシ

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