2019年7月30日火曜日

PC関係のネタ(「Owltech」インタビュー,「Seasonic」「FSP」電源特徴,電源の使い方)(2019/07/30)



 熱帯夜・・・

 最近は夜もエアコン無しでは寝られません。

 体がこの熱さに慣れていないのですよね。

 そして,朝起きたらシャワーは必須です。

 もう少し涼しくならないものかね。












最長12年保証、高耐久PC電源を生み出すためのオウルテックのこだわり ーAKIBA PC Hotline!
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/1177350.html


 「Owltech」といえば,どのような企業のイメージですかね。

 私の場合は PC用の電源の代理店というイメージが強いです。


 そんな「Owltech」という会社についてインタビューしたのが今回の記事です。

 まず最初は「ミツミ製のフロッピーディスクドライブ」の取り扱いから始まったとのことですが,私はそのメーカーの存在を知らない・・・

 有名だったのですかね?


 電源については「デルタ」製のものから取り扱い始めたようで,「Seasonic」製のものについては PCケースとセットで販売されたものが初めてのようです。

 そして,それに搭載されていた「SS-300FS」という製品が人気だったことで,単体取り扱いも始めたと。

 そうなると,「Seasonic」製の電源というのは登場当初から評判が良かったということですかね。

 そして,2006年から日本特別仕様にカスタマイズしたモデルの販売を開始しましたと。

 その特別仕様というのが

  • 日本メーカー製の105℃電解コンデンサを搭載
  • 耐久性が高い山洋電気製ファンを搭載

 という,今の「Seasonic」というメーカー製品に近いものが採用され始めたのがこの時期になるようですね。


 これは本当に英断だったと思います。

差別化が難しくなりつつあったPC用電源に特長を持たせようとしたことがきっかけ

 ということですので,会社として機を読むのが上手かったのでしょう。

 また,今の日本向け製品の仕様として,

これは要望とは別になりますが、日本で販売するモデルは90Vでも性能がしっかり出る製品のみに絞り込んでいます。Seasonic自身多数の製品ラインナップを抱えていますが、ワールドワイド向けのモデルは下限の性能保証が100Vまでといったモデルも多かったりします。こうしたモデルは、100V環境の日本で電圧が変動した際に本来の性能が発揮されない可能性があるので、マージンをとって90Vの環境下でも性能保証がうたわれているモデルに限定して国内で販売しています。

 とのことです。

 コレは日本の電力事情に即したものにしているということでしょうから,こういう考えを会社が持っているというのも信頼に繋がりますよね。


 また,電源については保証期間の長さに合わせて,搭載パーツを選定したりチューニングしているとのことです。

 今までの蓄積したデータを利用して,検証結果を基に保証期間を決めていると。

 そして,電源の質については,

12年保証のPRIMEはもちろんですが、弊社の取り扱いの電源で見ると、保証期間内に製品不良で戻ってくる個体はほとんどありません。年間で数台というレベルに収まっていると思います。なお、万が一、製品に不良が発生した場合、弊社は修理対応では無く、同型の良品との交換、または同等品との交換対応を行っています。

 ということですので,かなり凄いことですよね。

 不良品が年間数台ですか。

 何台販売しているのかは分かりませんけど,これはかなり良い数字と言えるのではないかと思いますよ。


 そして,電源メーカーの特徴として,まず「FSP」は

  • 基本的にシンプルさを追求した設計になっているモデルが多い
  • パーツ数を抑えることで筐体内のエアフローを確保し冷却面で非常に有利
  • 部品数を抑えることがで不良率を下げる
  • 電源寿命を伸ばすことに直結している
  • 当然コスト面でも有利

 とのこと。

 「Seasonic」については

  • パーツを詰め込む傾向がある
  • 物量を投入して品質を高め良い電源を長く使ってもらうという考え
  • バラツキや誤差にもシビアな面が見られる
  • ATX規格では電源の許容誤差が ±5%のところ 1%~0.5%とギリギリまでに調整している
  • 過剰品質ですが「タイトレギュレーション」ということで非常にこだわっている

 ということです。

 こうした話からも,メーカーの特徴が見えてきますよね。

 保証についても,「Owltech」では修理対応ではなく新品交換対応しているとのことですが,これについてはユーザーとしても歓迎です。

 メーカー側からすれば,修理を行う部門をつくるだけでコストがかかりますし,ユーザーとしては時間をかけて修理されるよりは代替品で対応してもらったほうが嬉しい,双方にメリットのある現状ではベストなかたちですね。

 また,電源の使い方として,

  • 使用環境が高温にならないようにする
  • 単純に動作温度が高くなればその分コンデンサの寿命が短くなる
  • 温度によってファンのベアリングの流体の粘度も変わってくる
  • 動作温度を低く保つにこしたことはない
  • メンテナンスの際はエアダスターなどで吹き付けるよりも吸いだして除去することを勧める

 とのこと。


 まぁ温度を低く保つというのは寿命を伸ばすためには当然の措置でしょうけど,低すぎるというのはダメでしょうね。

 また,プラグイン式モデルの配線については,

  • 特に使い方を気にする必要はない
  • 些細なレベルにもこだわるのであればより安定性を高める使い方はある
  • 電源のメイン基板から離れるほど下流のほうで電圧変動が生じやすくなる
  • メイン基板に近いコネクタから優先的に使った方がよりよい条件で電源を運用できる
  • 一本の電源ケーブルにたくさん機器をつなげるよりケーブル毎に分散させた方が電圧変動は少なくなる
  • 1本のケーブルに多数の機器を接続してもトラブルが起きるような電圧差は発生しない
  • より安定動作させたいといった場合に分散させるのは有効なこと
  • ケーブルもコネクタと同じで基板に近い側のコネクタから優先的に使う方が有利

 とのことでした。


 うん,メイン基板から離れるほど電圧に変動が生じやすくなる,言われればそうだと思うかもしれませんが,そう言われないと気付かないところですね。

 また,1本のケーブルに色々な機器を接続させてもトラブルが起こるようにはなっていないというのは安心ですね。

 配線上どうしようもないことはありますしそうメーカーの人が言っているというだけで少しは気が楽になりますよ。



 ということで,電源についての新たな知識も得られた記事でした。

 こういった代理店の話を聞くのも面白いですよね。

 メーカーの裏話的なことも聞けますし,より愛着が湧くということもあるでしょう。


 今後も「Seasonic」製品は PCの電源業界では第一線で活躍し続けてくれるメーカーでしょうし,その代理店となる「Owltech」にも,共に頑張っていってほしいですね。

 私は「Seasonic」製電源大好きな人間ですが,最近は

「Corsair SF450 Platinum」を常時稼働録画用PCに搭載する電源として購入しました(2019/07/08) 
https://310satyo.blogspot.com/2019/07/20190708.html

常時稼働録画用PC用に「Corsair RM650x(CP-9020178-JP)」を購入しました!(2019/02/11) 
https://310satyo.blogspot.com/2019/02/20190211.html

「Intel 760p」SSD,「Corsair RM1000x」,「FractalDesign Define C」他自作用パーツが揃いました(2019/02/18) 
https://310satyo.blogspot.com/2019/02/20190218.html

 「Corsair」製品に浮気しがちなので,今度組むとなったら「Seasonic」製品を採用しましょうか。





 ではではノシ


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